それが罪でも


きみはほんとうに、
うれしいことばをたくさんくれるから
わたしは満たされてしまって もう、ほかには
なにも求めずに、生きてしまう


わたしの闇が、もう、このまま、どうにもならないのなら
未来も、ひとも、しあわせも、すべてを
諦めて、諦め尽くして、それでも残ってしまう僅かな
この想い を、祈りなんかに変えないで
こうして闇に溶かして大切に して、生きることは
ゆるされる、の だろうか


きみはそれでも幸せに生きるし、
わたしはそれでもひとりだろう
ひとつの救いは、此処には涙が一滴もないこと
受け止めてわらう

たくさんのげんじつ。



きみがこの手を握ったこと
それだけが真実で、
わたしがその手を離そうとしたこと
そんなの嘘にしてしまう?


そうしてまたわたしのこと、うそつきって笑えばいいよ



なんでもいいから笑っていてよ


あのひとにカメラをもらう夢を見た。
彼の死にゆく様を延々と撮っていた。
赤がとても鮮明で、とても緑に飢えた。
あたしはうたっていた。誰かが気に入ってくれた。
出来た写真は、彼の目に映る世界だった。
果てのない荒野と、蜃気楼、オアシスまでの距離、飢えていた緑
らくだみたいだったあたしは目を伏せたまま動かなくなった
ほんとうのさようならは世界を変えることだって
今度は死にゆくあたしを、彼が延々と撮っていた。
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